英語が話せなくて悔しい気持ちは最強のモチベになる。筆者の経験と話せるようになった方法を紹介!

英語を話せない悔しさを表す画像 speaking

英語を話せなくて悔しい思いをしてこのページにたどり着いた皆さん、悔しいですね。落ち込みますね。

でも大丈夫です。英語が話せないことで経験した恥ずかしさや悔しい気持ちは、勉強する最強の動機になります。

私も幾度となく英語が話せないことで悔しい思いをしてきました。

しかし、そんな思いを持つことがなければモチベーション高く英語を学び続け、最終的に英語を話せるようになっていないと思います。

この記事では、英語を話せなかった頃の私自身の悔しい経験や、それをばねに話せるようになった方法を紹介します。

1. 悔しさを感じるほど成果が上がるという研究結果

まず、「悔しい」という気持ちを持った皆さん、おめでとうございます!実は、悔しさを経験することは非常にラッキーなことなのです。

ノートルダム大学のスザンナ・ナスコ博士が、約300名の学生を対象に行った研究では、フラストレーションが学生のパフォーマンスを上げたという調査結果が出ています。

ナスコの実験では、1カ月の期間を空けて2回の試験を行い、1回目の試験後「もっと勉強すればよかった。」と悔しい思いをした学生の方が、2回目の試験では平均してより高い点数を取ったことが明らかになりました。

ネガティブさは最強のモチベーションになります。

私自身も英語を勉強し始めた理由は、海外への憧れなどだけではなく、「自分には何もないけど、英語を話せるようになって周りを見返したい。」というメラメラしたネガティブ要素の強いものでした。

ネイティブや帰国子女の英語での会話に入れないなどの悔しい思いを何度もし、そのたびに「自分が会話をリードできるくらい絶対にペラペラになってやる!」というような思いに変えて英語を上達させてきました。

ポジティブな結果をモチベーションに変えられる人もいますが、人間は古来よりネガティブな思考をより強く持つ生き物です。ネガティブな想像をして有事に備えないと生き残れなかったからです。

悔しかったり落ち込んだりするのは当たり前のことです。底に落ちるほど這い上がろうとするパワーは強くなります。英語が話せないことで悔しい思いをしたあなたは、楽観視している人より何倍も早く、何倍も上手くなれますよ。

2. そもそも英語を話せなくて落ち込む必要はない理由

「悔しさ」が悪い感情ではなく、モチベーションの観点でいうと良い感情だという話をしてきました。

とはいえ、悔しい気持ちから落ち込んでしまう人もいると思います。しかし私は、英語ができない・・という風に思ってしまっても以下の理由から落ち込む必要はないと考えています!

1.日本語が母国語なのは圧倒的不利だから

みなさんは言語間距離という概念を知っていますか?言語間距離とは、ある言語が他の言語とどれだけ似ているか、又は違うかを表したものです。

日本語を軸として他の言語との言語間距離を測った調査はありませんが、英語を軸とした調査を発見しました。英語母語話者にとって最も習得が難しい言語を調査したこの研究では、日本語は、アラビア語、中国語、韓国語と並んで最も難しい属性の「HARD」に属しています。

英語母語話者が、他のヨーロッパ系の言語を習得するのには、600時間でいいところ、日本語を取得するには2,200時間を要し、約4倍の時間がかかるのです。2,200時間というと、1日2時間集中して勉強し続けてちょうど3年かかる計算です。

日本語話者が英語を習得するのにかかる期間がこの調査結果と全く同じとは言えないかもしれないですが、日本語は明らかに英語と対極にある言語なのです。

ヨーロッパや東南アジアの国々の人たちが英語が日本人より上手なのは当たり前です。

英語学習という普通の山を皆が同じように登っているように見えるけど、実は私たち日本人はエベレストに登っているのです。これを忘れないようにしましょう。私たちが登っているのは普通の山ではありません。世界最難関のエベレストなのです。

2.日本人がもし綺麗な英語が話せたらかなり驚かれるから

世界的に見ると、日本人が英語を習得するのは、多くの国の人が英語を習得するよりもかなり難しいことが分かりました。実際、周りを見てもほとんどの人は英語を話せないですよね。また、実際外国人の間でも日本人は英語がうまくないというイメージが広まっています。

だからこそです、日本人が綺麗な英語を話せるとかなり驚かれるのです。

私はこれまで世界25カ国以上に行きましたが、「Your English is not what I expected from Japanese people.」(「もっと日本語的な英語を話すと思ったけどあなたの英語は違うね」的なニュアンス)といったことを何度も言ってもらえ、いい意味で期待を裏切ることができてきました。

日本人は世界の色々な所にいますが、上手く話せる人はレアなのです。

日本国内でも、それは同じです。日本人でも一定の数の人は英語を話しますが、そのレベルはまちまちなので、やはり英語力が抜きんでていれば驚かれます。日本在住のアメリカ人やイギリス人などのネイティブスピーカーも、英語の上手い日本人には「上手いね!」と感心し、一目置いているなと感じます。

日本人の英語への元々の期待値が低い分、英語力を他の人より少し上げれば、一気に「英語ができる人」枠に入り、本当に様々な領域で有利になりますよ。

3. 私が英語を話せなくて悔しかった経験

1.英検の2次試験不合格

英語が話せないことを初めて悔しく思ったのは、高校生の時に受けた英検準一級の試験です。1次試験は余裕をもってパスしていましたが、英検の2次試験は口頭試験です。当時、英語の知識量はありましたが、話すことは全く出来ませんでした

高校では、英語の先生やネイティブのALTの先生に口頭試験対策をしてもらうことが推奨されていましたが、人前で英語を話すことに恐怖心があり、一度も依頼せず自分で1人で何とかしようとしていました。その結果、口頭試験に2度連続失敗して、1次試験の結果も無効になりました。不合格となったので、大学受験のハンデとしても使えなくなったのでした。

後日、英語の先生に「対策を1人でやるから受からないんだ。」と言われ、本当にその通りだと思いました。自分の英語力に自信が無さ過ぎて、ちゃんとした練習ができずに試験に受からなかったことがとても悔しかった経験でした。

2.大学での国際交流を諦めた

晴れて憧れの国際的な大学に進学し、入学当初は、世界中の友達を作るぞ!と意気込んでいました。

4月には大学の国際交流サークルに所属しました。自己紹介は何とか定型文で伝え、そこそこ盛り上がりますが、その後の会話が聞き取れず続きません

みんな初めは、私にわかるように優しく話してくれますが、他の留学生や帰国子女の子たちが会話に参加すると、会話がどんどん早くなり、ついに全く分からなくなって反応できません。話していた相手の興味もついに私以外に向いて、私は完全に取り残されていました

その後、自分から積極的に留学生と友達になろうとする勇気はでず、サークルには行かなくなり、他で友人をつくる努力もしなくなりました。

憧れの大学で、毎日留学のような人生を送ることを期待していた私は、自分の英語力のせいで思うような大学1年目を過ごすことが出来ず、悔しく空しい思いをしました。

3.授業中のグループワークでの痛い視線

大学の授業でグループワークをする機会が多くありました。政治系の授業を取っていたため、内容が難しく授業の内容を60%程度の理解のままグループワークに移らなければならないことが何度かありました。

グループディスカッションで1人ずつ意見を出そうという場面になり、アメリカ、スイス、ベルギー等からの留学生がかなり具体性のある話を説明し始めました。それを見て焦った私は、「全然まとまってないけどとにかく何か言わなきゃ」と思い、内容の無いうっすい話をつらっつらと話し続け、仕舞にはまとめの時間を残さずにディスカッションの時間を全部使い切ってしまいました。メンバーからの「まとめてから話せよ。」「意見がないならそう言えよ。」という視線が辛かったです。

プレゼンの際も、自分だけカンペをフルで見ないとしゃべれない、ジョークやアドリブを入れて笑いを誘えないということばかりでかなり落ち込みました。

4. 私が英語を話せるようになった方法

1. 最初に発音を徹底的に磨く

まずは、発音を一番最初に勉強することが英会話習得への一番の近道だと思っています。

私は、英語を話す練習を始める前に、発音を先に習得しいました。

意図して勉強したわけではありませんでしたが、発音が先にできていたことで、結果的にその後の英語学習をかなり効率的に行うことが出来たと思っています。

1. 発音練習を一番最初に行うべき理由

「発音なんて後で良い」と思う方もいるかもしれませんが、私は発音練習は絶対に先にやった方が良いと思っています。発音を最初に勉強するべき理由は、大きく分けて2つあります。

発音を最初に身に着けるべき1つ目の理由は、かなり短期間でマスターできる技術だからです。

後ほど紹介するやり方を実践すれば、3週間〜1カ月での習得が可能です。最速で綺麗な発音を身に着け、それをベースに会話練習をすることで、モチベーション高く自信を持って英会話に取り組めるようになります。

発音を最初に身に着けるべき2つ目の理由は、発音が4技能全ての基礎になるからです。

例えば、リスニングで、各単語を見れば意味が分かっても音の繋がりのせいで聞き取れないということがあると思います。ここで、自分が正しい単語の発音やリエゾンの方法を知っていて、発音できていれば、「あ、これはこの単語がリエゾンしているんだ。」と分かるようになるのです。基本的に、自分が正しく発音できない音は聞き取れないと思ってください。

リーディングも同様です。「どこが文章の切れ目なのかわからない。」という悩みは多いと思いますが、これも文法を理解したうえで文章を流暢に発音できるようになれば、黙読しているときでも、音のフローが脳内で自動再生され、文の切れ目や修飾節の係り方が自然と感覚で分かるようになります

2. 発音練習のやり方

発音練習のやり方はいくつかありますが、今回は難しい説明は省きたい人のための超簡単なパワー系の方法を紹介します。

そのやり方とは、1つのビデオに対して、シャドーイングオーバーラッピング音読の3つ徹底的に行うことです。

これらの3つに取り組むことで、自然とネイティブのような発音ができるようになります。

用意するものとやり方は以下です。

▼用意するもの

・英語の音源orビデオ
 └ 5分程度の長さのもの
 └ ネイティブスピーカーが話しているもの
 └ 字幕ではない書き起こされたスクリプト付きのもの

▼やり方
・シャドーイングを20回行う
・オーバーラッピングを20回行う
・音源なしでの音読を60回行う

1ビデオ(スクリプト)に対し合計100回を目安に行ってください。ビデオ(スクリプト)を3本程度やると発音が見違えてきます。

▼取り組む際のコツ
・音源のネイティブスピーカーの発音、リズム、抑揚の付け方等を完コピした状態を目指しましょう!

・必ず1文1節ごとの意味と文法構造を理解して取り組みましょう!

もちろん日常的にあまり出てこない単語などは覚える際に別で発音練習をしなければいけないですが、5分程度(700words程度)のビデオを3つやれば、a lot of が発音すると”a lotta” になったり、This is an が発音すると “Thisizan” になるというような、頻出のリエゾンはカバーできます

上記の発音練習を行う際、必ず利用する文章の1文1節ごとの意味と文法構造を理解するようにしてください。1文ずつの意味を理解して音読等を行うと、どこにイントネーションを置いたら良いかが分かるようになり、よりネイティブのような発音に近づけるようになります。また、これは速読力を鍛えるという点でも非常に有効です。

ある程度時間は割く必要がありますが、やった分だけ確実に発音が上手くなる方法なので、是非取り組んでいただきたいです。

2. 瞬間英作文で基礎の文を徹底的に頭に叩き込む

英語を話せるようになるために、次に行うべきことは、瞬間英作文です。

瞬間英作文とは、日本語の文章を見て、それをすぐに英語に直して口に出すトレーニング方法です。

大前提として、基礎英文法が頭に入っている必要がありますが、発音×瞬間英作文を行えばほぼ確実に日常会話レベルの英語の土台が出来上がります。

1. 瞬間英作文をやるべき理由

瞬間英作文は、英語を話す自信のない初心者の方から、文章をつくれても瞬間的に口に出せないことが悩みの中級者の方まで、英語の基礎力を伸ばしたい方にとってはうってつけの勉強方法です。

瞬間英作文では、会話で使うほぼ全ての英語の型に触れることができます。それらのインプットとアウトプットを繰り返して脳に定着させることで、基本的な会話ができる力をつけることが出来るのです。

英語の基本の文の形は、一般的に5文型といわれる5つしかありませんし、文法に関しても、20~30種類しかありません。つまり、これらを網羅した瞬間英作文の教材をやりこめば、基本的に言えない英語の形はないのです。

しっかり基礎から学び、反射的に英語が口から出るトレーニングをしていくことで、スピーキング力を飛躍的に伸ばすことが出来るでしょう!

2. 瞬間英作文のやり方

瞬間英作文をやる際、以下のポイントを参考にしてみてください。

瞬間英作文を行う際のコツ

・3〜5個のセクションに分けて1セクションずつ反復して練習する

全部で5周以上は行う

必ず声に出して行う

・出てくる文法は完璧に理解できている状態にする

・最終的には1秒以内に言えるようにすることを目指す

まず、瞬間英作文の本を一冊選び、それを3〜5個のセクションに分けることから始めましょう。これは英単語の暗記などにも有効な方法です。少量を短時間に反復することで、より効率的に記憶に定着させることが出来るようになります。

セクションに分けたら、各セクションずつ少なくとも5周行うことを目指しましょう。繰り返し練習することで、英文を自然に思い出せるようになります。ここで大切なのは、ただ書くだけでなく、必ず声に出して練習することです。音読することで、口が英語のリズムとイントネーションに慣れ、スムーズに発話できるようになります。

さらに、出てくる文法は完璧に理解できている状態にすることが求められます。文法の理解が曖昧なままでは、どれだけ反復しても効果は半減してしまいます。文法がわからない場合は、その都度しっかりと確認し、理解を深めることが重要です。

そして、最終的には、各文章を1秒以内に言い始められるようになることを目指しましょう。1秒以内に言い始めることが出来れば、実際の英語での会話についていくのが十分に可能なレベルになります。最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで徐々に慣れていくはずです。

このプロセスを続けることで、瞬間的に英語の文章が口から出るようになり、スピーキング力が飛躍的に向上していきます。

3. 聞きとれるけど使ったことがない表現を見つける

このやり方は基本的な日常会話ができる中級者向けのやり方になります。

ある程度英語で言いたいことが言えるようになってくると、現状使えるレベルの英語に満足してしまうことがあると思います。「これ以上語彙力をどう伸ばそう」と思ったときに使えるのがこの方法です。

英語ニュースや英語のYouTube動画を字幕を付けて見てみてださい。動画を見る際、「この表現を自分は使えるだろうか」という点に意識を集中して見ていただきたいです。英語がある程度できるようになってくると、ほとんどの英語は聞けるようになりますが、それを自分が使えるかどうかはまた別の問題です。

動画を字幕付きで見ていると、現状の自分には使えないかもと思う表現を多く見つけられると思います。そのような表現や単語に出会ったら単語帳アプリなどにメモを取り、日本語を見てすぐ英語が言えるようになるまで反復して練習をします。

新しい表現をただ学ぶだけではなく、使えるようになるまで練習することで、スピーキング力をさらに上達させることが出来るようになります。

まとめ

英語が出来なくて悔しい思いをしたあなたには、大きな可能性があります。

私も英語を話せなくて悔しい思いをし、それをばねに勉強を続け、英語を話せるようになることが出来ました。

悔しい気持ちは最強のモチベーションになります。

今回の記事で紹介した発音練習や瞬間英作文等の方法は、やり続けさえすればほぼ確実に成果が出ていく方法なので、是非根気強く試してみていただきたいです。

このブログでは、日本にいながら英語が話せるようになる勉強方法を今後も紹介していきます。

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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