英語を勉強しているのに、いざというときに言葉が出てこない
という経験はありませんか?
実際、私も以前はスピーキングの瞬発力がなく、会話の途中で詰まってばかりでした。
英会話がうまくいかないと感じる原因は、語彙力や日常的に使う表現を十分に知らないということもありますが、何よりも知っているものを使う練習をしていないことにあります。
本記事では、会話力を高めるために特に注力して覚えるべき語彙のジャンル、また、「知っている」英語を「使える」英語に変える具体的なトレーニング方法を解説します。
ここで提案する具体的なトレーニングを実践すれば、英会話が格段にスムーズになること間違いなしです。英語を自信を持って話せるようになりたい方必見の内容ですので、ぜひ最後までご覧ください!
1. 英語がすぐに出てこない理由

まずは英語がすぐに出てこない原因を見ていきましょう。
理由1. 基本の英文の型が頭に入っていないから
英語がスムーズに出てこない理由の一つに、基本の英文の型が頭に入っていないことが挙げられます。日本語は主語、動詞、目的語といった語順が比較的自由ですが、英語は日本語よりも語順に厳しいのでしっかり覚える必要があります。
英文の型などというと難しく聞こえるかもしれないですが、英語の基本文型は5つしかなく、ほぼすべての文節がこの5文型で説明できます。また、勉強した方ならわかると思いますが、文法項目は全部で20〜30項目しかありません。これらを覚え、口から出す練習をし続ければ、言いたいことは何でもいえるようになります。
これを踏まえた上で、英語を話すときに重要なのは、「どの型を使って表現するか」を瞬時に、無意識レベルで判断する力です。型を繰り返し練習することで、パターンが自然と体に染み込み、反射的に英語を組み立てられるようになります。
まずは、基本の型を意識しながら短い文章を作成する練習から始めてみましょう。
理由2. 単語や表現を「知っている」だけで「使える」になっていないから
「あ~この単語覚えたはずなのに、英語でなんて言うんだっけ」
実際に英語を話してみると、こういう場面が多く出てきます。これは、単語や表現を知識として持っているだけで、実際の会話で使えるレベルに達していないためです。
はっきり言います。英語では「知っている」と「使える」は全く別物です。
確かに単語や表現の意味が分かれば、英語を聞いたり読んだりすることはできますが、使える状態にしないと話すことはできません。
私はオンライン単語帳のフォルダで「習得中」「意味が分かる」「使える」を単語ごとに分けて、最終的にはすべてを「使える」に持ってくることを目標としてやっています。
理由3. コロケーションを知らないから
英語がスムーズに出てこない理由の一つに、「コロケーション」が十分に身についていないことも挙げられます。
コロケーションとは、特定の単語同士がよく一緒に使われる自然な組み合わせのことを指します。
日本語でも「意見を述べる」や「責任を負う」といった言葉の組み合わせが自然に使われるように、英語でも特定の単語の組み合わせがあるのですが、この組み合わせを覚えていないために会話に詰まってしまうことはよくあります。
例えば、「カーテンがロウソクで燃えた」という時、「The curtains( )fire from a candle.」と言えますが、この( )に入る単語が分かりますか?
この問題の正解は、「caught」です。「catch」と「fire」はコロケーションし、「発火する」という意味になります。
こういったコロケーションは、英会話の至るところに出てくるので、スムーズに話せるようになるためコツコツ覚えていく必要があります。
2. 英語がすぐに出てくるようになるトレーニング

方法1. 好きな動画を見てコロケーションを覚えていく
英語のコロケーションを効果的に学ぶ方法の一つが、動画を活用することです。YouTubeやNetflix、TED Talksなど、で英語のコンテンツを視聴することで、自然な言い回しやコロケーションを学べます。
具体的な方法として、動画を見ながら「これはとっさに言えなさそうだな」というフレーズや頻繁に使われる表現を書き留めてみましょう。
それらの表現をスプレッドシートやノートに、自分がよく使いそうな表現にアレンジして保存します。学んだものそのままではなく、自分がよく使う表現にアレンジすることで格段に英語が出てきやすくなります。
動画以外にも、英語の本やニュース記事を読むことでも新しいコロケーションをたくさん発見できると思います。特にネイティブスピーカーが書いた文章には、自然なコロケーションが多く含まれているので、読書にも取り組んでみてください。
方法2. 言えなかった文章で瞬間英作文をする
英会話がスムーズにできるようになるためには、「瞬間英作文」が非常に効果的です。このトレーニング法では、独り言英語で言えなかった表現や、誰かと英語で話していて言えなかった表現をリストアップし、それを元に英作文を行います。
まず、日常生活で言えなかった日本語の表現をスプレッドシートやメモ帳にメモしておきましょう。いくつか溜まったらまとめて調べる形で良いので、書き溜めた日本語を英語に翻訳し、その表現を何度も繰り返し声に出して練習します。日本語を見ただけで瞬時に英語が口から出てくるようになるまで行いましょう。
この方法のメリットは、自分が日常的に使う表現を集中して学べることです。英会話教室や教材で学ぶ表現は、自分に必要でないものも多いですが、瞬間英作文を使えば、自分にとって本当に使いたい表現に集中できます。結果として、英会話での自信も高まり、必要なときに即座に言葉が出てくるようになるのです。
方法3. 単語を「習得中」「覚えた」「使える」に分ける
先ほど、単語を知っているのと使えるのは全く別というお話をしました。新しい単語を覚えるとき、「日本語を見て英語にする」または「英語を見て日本語にする」ができたら満足していませんか?
英語を「話せるようになる」という観点からは、これでは不十分です。やはりその単語を実際の場面でどう使うかを考え、実践を想定して「使う」練習をする必要があります。
私は単語帳アプリで、「習得中」「覚えた」「使える」に分けてフォルダを作成しています。新しく追加する単語はとりあえず「習得中」に入れ、その単語を繰り返し見て覚えたら「覚えた」に追加、その後ひとりごと英語で実際に使えるようになったら「使える」に入れるようにしています。
それでも忘れてしまうので、一度「使える」に入れても繰り返し使う練習をします。
おすすめのフォルダ分けできる単語帳アプリはWordHolic!です。
この方法で実際に会話で使える単語が増え語彙力が爆上がりするので、ぜひやってみてください。
方法4. 自分が使いたい表現より相手へのわかりやすさを優先する
この方法は、「英語がスムーズに出てこない」という悩みに対しての、また別の視点での解決策です。
英語を学んでいると、新しく習った表現を使ったり、日本語で浮かんだ言葉をそのまま直訳した英語表現を使いたくなることがあります。しかし、会話をスムーズに続けることが目的なのであれば、相手にわかりやすい表現を選ぶことが重要になります。
例えば、「その漫画を読み始めたら、面白すぎて、一気に最後まで読みました。」と言いたいとします。直訳は、”Once I started reading the manga, it was so interesting that I read it all the way through.” になりますが、これがとっさに出てこない人は多いと思います。
伝えたいことが「漫画が面白かった」ということなら、”This manga was so interesting.I couldn’t stop reading it.” で良いのです。なるべくシンプルでわかりやすい表現に置き換えることが大切です。
自分が使いたい表現にこだわると、会話が止まってしまったり、相手に伝わらないことが多くなり、自分にも相手にもストレスがかかります。コミュニケーションの目的は相手にメッセージを伝えることなので、伝えたいことをシンプルに表現してみましょう!
まとめ
英語が口からすぐに出てこない理由は、意外と単純なところにあります。
インプットとアウトプットそれぞれの不足です。
インプットでは、単語のほかに、多様な種類があるコロケーションを知ることが重要になります。
とはいえどちらかというとアウトプットの練習のほうが重要です。瞬間英作文で基本的な文を瞬発的に言えるようにする、単語を使えるようになるまで練習をする、ということを行えば、ものすごく速いスピードで英会話力が上がっていきます。
習ったことを試してみて、自分の英語が少しずつスムーズになるのを実感できれば、きっと英会話がもっと楽しくなるはずです。自信を持って、英語を話す楽しさをぜひ味わってくださいね!
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